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スプリングができるまで
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素材 | |
基本となるバネ用の鋼材に強度・対疲労性・耐久性を上げるためにカーボン(C)、シリコン(Si)、マンガン(Mn)等の特殊元素を混合して、材料を規格サイズに引き抜き成形をおこないます。 これは、生産をおこなう材料メーカーによりいろいろ特徴はありますが、バネの仕様に合わせて最適な素材の選定からおこないます。冷間成形では、あらかじめ熱処理を施した材料を自動コイリング機で成形します。 | |
成形 | |
スプリングとして形にする作業です。 コンピューター制御された自動冷間成形機から、図面設計値どおりにコイルスプリングが次々と成形されていきます。このコイリングマシーンからは一般産業用ばねはもちろんのこと、二輪・四輪自動車用サスペンションにおいては、耐久性・耐へタり性が高く安定性のある引っ張り強さ[2000N/mm2]級の高張力の材料もコイリングが可能です。ここまで高強度となると切断も容易ではありませんが、プラズマ照射切断技術を用いることにより線径が太い材料の切断も可能としています。 |
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焼入れ処理(テンパー) | |
形こそスプリングになりましたが、このままですと硬い反面、強い衝撃に対して非常にもろい特性が残ってしまいます。そのため、低温(といっても約400度)で熱処理を行い、硬度を落とす作業をします。この作業を焼き鈍[なま]しといいます。 冷間成形するとコイルの内側には引っぱり方向の応力が発生します。 その残留応力はバネのヘタリや疲れ特性に悪影響を与えるので取り除く必要があります。使用する材料に対し、最も適した温度で熱処理を行うことで残留応力を完全に除去します。これは材料の強度を決定する重要な作業で、材料に含まれる元素の結晶構造を安定させるためにおこないます。特にサスペンションに用いられる高強度バネ鋼は、コイリング後のこの低温焼鈍しに対する温度感受性が高く、温度と保持時間の徹底した管理が非常に重要になります。 |
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端面研削 | |
次は、図面どおりに仕上げるための研削工程です。 片側もしくは両側を加工をすることで直立させるための座面を確保し、 座屈や偏心を防ぎます。 JIS規格に沿って正確に必要(不要?)な分だけを研削します。 |
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ショットピーニング | |
微小な鋼球をスプリング表面全体にまんべんなく打ち付けることにより、表面のみ硬度を上げる作業を行います。これにより表面が硬化し最終的な強度を得ることができ、耐疲労性を向上させます。 | |
低温再熱処理(ブルーイング) | |
スプリングの外観及び耐食性を改善するために、 加熱によって表面に黄色または青色の酸化膜を生じさせる熱処理。 また、耐疲労性・強度をさらに必要とするレースに代表される過酷条件のもとに使用されることが前提のスプリングはクリープテンパー(特殊冶具を使用して低温再熱処理)を行います。 |
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セッチング | |
スプリングは直棒がねじれて復元する際の反発を力として得ています。 しかし、必要以上にねじれることで復元性が無くなり、永久変形(いわゆるヘタり)症状が発生することがあります。その残留応力を除去するために、あらかじめ指定された高さまで圧縮を行っておく作業です。 |
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検査 | |
一番重要な荷重検査では、基準荷重をかけたときにスプリング高さが設計値どおりであるかどうかを判定します。 同時に設計上の各基準値に対して検査を行い、設定高さと荷重値からバネレート(ばね定数)が出ているかを判定します。 |
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塗装(表面処理) | |
膜厚があり発色もよくスプリングの塗装に適していますので ZEROスプリングは基本的に粉体塗装で表面処理をします。 このあと最終検査項目をクリアしたものだけが合格品とされ、 1本1本にそれぞれにロゴマークと仕様が明記され出荷されます。 |